『タイミー』2000年代の社会問題と同じ?すき間バイトをしなくてはならない世代

転職、仕事探し

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現在、すき間バイトの「タイミー」が流行っていますが、「タイミー」をみていると日雇いバイトが流行っていた時の事を思い出します。

当時、時間があれば「フルキャスト」「グットウィル」など日雇い派遣からの案件で、小銭を稼いでいました。

日本全国が不景気の時で、時給も当時は「750円」などで高い方で、少しでも高い時給ならありがたくバイトしていた事を思い出します。

簡単に当時の状況を振り返りたいと思います。

1. 2000年代の日本の就職市場と労働環境の変遷

2000年代初頭の日本は、大学卒業者の就職難が深刻な問題となり、2000年には約22.5%の大学卒業者が就職が決まらず、仕事に就けない状況にありました。これは、バブル経済崩壊後の長引く不況と、経済構造の変化が背景にあります。この時期、日本の労働市場は大きな転換期を迎えていました。

厚生労働省の資料参照

https://www.mhlw.go.jp/wp/hakusyo/kousei/09/dl/01-02-01.pdf

2.日雇いバイトと派遣労働の実態

2006年から2008年にかけて、日雇いバイトや派遣労働が若者や非正規雇用者の間で一般的になりました。多くの人々が、大手派遣会社に登録し、1日や数時間のスポットバイトを経験しました。しかし、実際の労働環境は厳しいものでした。たとえば、3時間の勤務で1,500円の支払いがあるものの、実際の労働時間は2時間であり、残りの時間は待機を強いられるケースもありました。時給は平均して650円程度で、主に肉体労働が中心でした。

3.労働条件の厳しさ

特に、食品加工工場での肉体労働は、重い物を持ち運ぶ作業が多く、労働環境は過酷でした。休憩時間の確保が難しく、特に腰への負担が大きい仕事が多かったことが記録されています。このような労働環境は、当時の景気の悪さを反映しており、多くの人々が仕方なくこのような仕事を選択していました。

4.社会問題としての派遣労働

巨大な派遣会社が社会問題となった時、多くの問題が明るみに出ました。一つの象徴的な問題は、バイトが他の多くのバイトを指導している状況でした。実際には、これらの指導するバイトも派遣会社からの労働者で、企業側は直接雇用を避けるために派遣会社を利用して安価で労働力を確保していたのです。派遣会社は僅かな時給の上乗せを行いながらも、企業からはかなりの収入を得ていました。

5.最低時給以下での労働

法律では最低時給が定められていましたが、実際には最低時給以下で働かされているケースも少なくありませんでした。当時の労働者は待遇について十分な知識がなく、状況に応じてさまざまな仕事を選んでいました。

6.当時の稼げる仕事

この時期、稼げる仕事としては、IT関連や特定の専門技術を要する仕事が挙げられます。しかし、これらの仕事に就くためには

特定の技術や知識が必要であり、多くの非正規雇用者や新卒者にとってはアクセスが困難でした。一方で、建設業や運輸業などの一部の職種では、未経験者でも比較的高い時給を得られることがありました。しかし、これらの職種も物理的に厳しい労働条件が求められることが多く、長期的なキャリア構築には不向きな側面もありました。

7.転職市場の脱却と収入向上への挑戦

このような厳しい労働市場の中で、収入を向上させるためには、自分自身で積極的にスキルアップやキャリアの転換を図る必要がありました。当時、多くの人々が自分の専門性を高めるために資格取得や独学でのスキルアップに励んでいました。また、異業種への転職を試みる人も多く、新たな分野でのチャンスを模索する動きが見られました。

特に、宅建、行政書士、社労士の試験は人気でした。

8. 今後必ず起きると思われる社会問題

この就職氷河期の頃に正社員などになれなかった人、年収ベースで400万〜700万円を得られる仕事につけなかった人は現在は40歳代〜50歳になると思われます。現在は恵まれた環境で働いているのかと言われたら、現在も現状は変わらず悪いと思います。中年の市場価値はないですし、中年からの転職先はあったとしても、条件は現状を改善できるほどのものではありません。この方達が下で支えていた業界、業種などは、60歳、65歳で仕事を退く頃、この方達で恩恵を得ていた低賃金労働でやりくりしてきた業界、業種などは非常に大変な状況になると思います。

人手不足、機械の導入遅れなどで今現状も危機的状況だと思いますが、近い将来働く人がいなくなってしまう事になるでしょう。

当時の解決出来ていない社会問題が、今後10年後〜15年後には、再び年金などを絡めた大きな社会問題となり、日本人の社会保険料や制度を考えさせられる事態になるでしょう。

まとめ

現代への教訓

2000年代の日本の就職市場と労働環境は、現代における雇用のあり方や労働者の権利に関する重要な教訓を提供しています。特に非正規雇用者の待遇改善や労働環境の厳格な規制は、この時代の経験を基に進化してきました。また、個々の労働者にとっては、不確実な市場環境において自身のスキルを常にアップデートする重要性が、この時代からの大きな学びとなっています。

この時代を振り返ることで、労働市場の動向を理解し、将来への対策を考える上での洞察を得ることができます。また、労働者一人ひとりが自らのキャリアを積極的にコントロールすることの重要性も、この時代の経験から学ぶべき点です。

手に職とは昔から言われる言葉ですが、資格や学びは若いうちからチャレンジした方が良いです。

何歳になってもやる気を無くさないで、新たな挑戦をし続けていきたいですね。

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