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FIRE（Financial Independence, Retire Early）は、近年注目を集めているライフスタイルの概念であり、経済的な自立と早期のリタイアを追求する考え方です。この新しいアメリカ発祥の動きは、主に20-30代の若者たちの間で広まっており、「FIREという生き方」が将来的に選択肢として浮上しています。
FIREの基本的な概念は、まず経済的な自立を達成し、それに続いて早期にリタイアするという流れに焦点を当てています。経済的な自立は、お金の心配をなくし、自分の人生をよりコントロールできるようになることを意味します。そして、早期のリタイアは、通常の定年を待たずに、好きなことや自分のパッションに時間を費やすためのものです。
FIREの実現方法
4%ルール
FIREの実現方法としてよく知られているのが、「4％ルール」です。このルールによれば、年間支出の25倍の資産があれば、その資産から得られる年利4％の運用益だけで持続的に生活できるとされています。これは、資産を守りながらも適切に運用することで、将来の生活を支えるメカニズムを築く考え方です。
しかし、FIREは単なる資産の蓄積だけでなく、その後の人生にも焦点を当てています。1億円もの資産を持つことができても、何もしないリタイア生活は面白みに欠けると感じる人々が増えています。そこで、「セミFIRE」や「サイドFIRE」といった概念が生まれました。
「セミFIRE」と「サイドFIRE」は、FIRE（Financial Independence, Retire Early）の概念をより柔軟に取り入れたアプローチですが、微妙に異なる要素があります。
セミFIRE（Semi-FIRE）
概要
セミFIREは、完全なリタイアではなく、従来の仕事からの一時的な解放を指します。
特徴
個人が好きなことや趣味に時間を費やしながら、一定の収入源を確保することを目指します。
重点
完全なリタイアよりも、生活の質を向上させながら柔軟に働き方を変えることが焦点です。
サイドFIRE（Side-FIRE）
概要
サイドFIREは、主要な収入源以外にも副業やサイドビジネスを活用して収入を得るアプローチです。
特徴
フルタイムの仕事に加えて、自分のビジネスやプロジェクトを立ち上げ、追加の収入を生み出すことがポイントです。
重点
主要な仕事に依存せず、複数の収入源を築くことで、経済的により安定した状態を目指します。
異なる点は、セミFIREが主に従来の仕事からの一時的な解放に焦点を当て、サイドFIREは追加の収入源を構築することに特化している点です。どちらもFIREの理念に基づいて、働き方の柔軟性と経済的自立を追求する手段として位置づけられています。
人生100年時代と呼ばれるようになり、働き方や生き方の多様化で、人生の選択肢が多岐に渡るようになりました。情報過多の時代の中で、どのような人生を歩みたいか、それにはどんなライフプランニングが必要か、お金はいくらあれば良いのか、など考える機会がもっと増えました。働き改革を推進する国の動きも、2018年に厚生労働省が「副業・兼業の促進に関するガイドライン」副業禁止規定が見直されました。
それは、自分の得意や好きなことに着目するきっかけとなり、自分らしい人生を考える人も増えてきた様に思います。
FIREの為にやるべきポイント
経済的自立を目指す、FIREを達成するためには、お金の現状把握、家計の分析と改善、それに伴う節約、お金を増やすための投資、という資産形成への準備が必要となります。
キャッシュフローの把握して最終目標設定を考えましょう。
①どんな人生を送りたいか、やりたいことなどの深堀
②現状の家計棚卸しと支出の予算設定
③リタイア後の生活費を計算
④その生活費を捻出するための、資産運用収入の計算（いくらあればFIREできるか）
⑤「FIRE」に必要な資産を貯めるための積立投資の設定
⑥必要に応じて収入を得るための方法を検討
何となく定年まで仕事を続けて、退職後に自分のやりたいことをやり始めるという時代はとっくに終わっています。
自分の希望する生き方、行きた場所を探し、
FIREを目指す人にこそ、資産形成や資産運用は必要だと感じます。
